「はだしのゲン」に込められた反戦メッセージを“不都合”と考える人たちがいる?
しかし原爆の悲惨さだけが「はだしのゲン」の特徴ではない。その反戦のメッセージが素晴らしいのだ。
母親のセリフ「いつも戦争をおこそうとする企てをはやく見破って、みんなで声を張り上げ反対してふせぐのよ。国のためだと言って戦争して、かげでもうけるやつがいつもおるんじゃけえ」
先生のセリフ「政治をしっかりみつめてほしいのじゃ。政治から目を離し背を向けると知らぬまに戦争の準備がされ、気がついたときはおそいのじゃ」
これは今の子供たちに絶対に教えなければいけないことだろう。ひょっとしたらそう思ってもらっては困るのでは。子供たちにはすすんで戦争に行く気持ちを持ってもらいたい人たちがいるのでは。そう勘繰りたくなる。
再び母親のセリフ「また戦争をよろこぶ流れがおきてしまったらもうおそいのよ。つぎつぎと治安維持法みたいな法律をつくられ完全ににげられないようにされ、人間がただの戦争する道具にされるんだから」
まさに今現在への警鐘ではないか。