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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニーズ性加害問題「知らなかった」社長発言の深謀遠慮…常識は「第三者委員会」の調査

公開日: 更新日:

 藤島ジュリー景子社長の謝罪動画と文書の見解に続き、ジャニーズ所属の東山紀之がMCを務める「サンデーLIVE!!」で謝罪した。事務所の長男格として後輩を思う型通りの話であったが、初めてタレントが声を上げたことは意味がある。ただ「性加害」の言葉は一度も使わなかった。日曜朝の時間帯を考慮してとは思うが、今回の問題を東山自身はどう考えたのか、語ることはなかった。

 特にジュリー社長が性加害を「知らなかった」と発言したことで批判を浴びている。ジャニーズOBの近藤真彦も「嘘はなしに、正々堂々と話をしてもらえれば」とジュリー社長に苦言を呈した。近藤がジュリー氏の発言を「嘘」と断言したのは驚きだったが、性加害の事実を知っていたからこそ言えたのだろう。ジュリー氏の対応のまずさを指摘しているようだった。

 24年前、「週刊文春」で報じたジャニー喜多川社長の性加害。当時から事務所内のタレントだけでなくテレビ、メディアの間でも漏れ伝わっていた。

 ジュリー氏が知らなかったほうが不自然。「知っていた」と正直に言えば、「なぜ対策をしてこなかったのか」と責任を問われる。「知らなかった」とするほうが非難はあっても、それ以上、追及されにくいと考えたのだろう。

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