「らんまん」好調の要因 神木隆之介という“神輿”を担いで支える世代も様々な4人の女優
4月期ドラマが終了。福山雅治・大泉洋がタッグを組んだ「ラストマン-全盲の捜査官-」が平均視聴率12.9%でトップ。前評判の高かった木村拓哉の「教場0」は9.5%と、ジャニーズの後輩・井ノ原快彦の「特捜9」に次ぎ3位と伸び悩んだ。
全体的に低調だった民放ドラマとは対照的に朝ドラ「らんまん」は前半が終わった時点で最高視聴率17.9%と近年の朝ドラでは好調を維持している。
プロ野球の故・野村克也監督の「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」の名格言はドラマ界の視聴率の高低にも不思議はなく、要因がある。「らんまん」が好調な一因はキャスティングか。
3年前の窪田正孝主演「エール」以来の男性が主人公の「らんまん」。主役は5月に30歳になった神木隆之介。11歳で俳優デビューした子役出身。今年2月に発表された「20代実力派俳優ランキング」で菅田将暉を抑え1位になったほど演技に定評がある。子役時代から主役になる例は少なく、強く印象に残る代表作もない。
演劇関係者は「子役時代に売れると、安達祐実のように役のイメージが定着して大人になってから重荷になってくる」と言われ苦労するが、神木は子役時代のイメージが薄いことが幸いだった。