著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

鬼越トマホークは解散を経て再結成 コンビでいた方が倍以上の力が出ることを知っている

公開日: 更新日:

「な、な、なんのメリットがあって受けた?」
(坂井良多/TBS系「水曜日のダウンタウン」7月5日放送)

  ◇  ◇  ◇

 強面の風貌と毒舌を生かした“ケンカ芸”でブレークした鬼越トマホーク。そんな彼らをターゲットにして番組では「解散ホントドッキリ」なる複雑なドッキリが行われた。竹内ズがケンカを始め、解散宣言をしたところにモニタリングしていた鬼越の2人が慌てて割って入り、「落ち着いて」「おまえらが嫌だったら(放送に)出さなくても大丈夫」「解散だけしないでくれ」などと必死に説得する。ここで竹内ズから逆ドッキリだと告げられると「ドッキリって聞いた瞬間にスゴくうれしくて……」と涙を落とす2人。しかし、次の瞬間に解散自体は「ホント」だと伝えられる。その時に鬼越の坂井良多(37=写真左)が竹内ズに贈ったのが今週の言葉だ。

 鬼越がここまで親身になって解散を止めようとしたのは、彼ら自身が一度解散を経験しているからだ。曽祖父が温泉を掘り当て、温泉旅館を営む「スケールの小さい犬神家」のような関係性の家族に生まれた坂井。志村けん以降の笑いを認めない父親だったため、「AVを見るように」お笑いを見て“父親コンプレックス”から芸人を目指し、NSCに入学したという(フジテレビ系「ボクらの時代」2022年1月9日)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」