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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

鬼越トマホークは解散を経て再結成 コンビでいた方が倍以上の力が出ることを知っている

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 そこで自分と同じ強面の金ちゃん(37=同右)と出会い、コンビを結成。NSCを首席で卒業したため、すぐに仕事をもらうこともできたが、「妙な自信もあったのかもしれませんけど、互いに妙な勢いがついてすぐに解散」してしまったと金ちゃんは振り返る(朝日新聞出版「AERA dot.」23年1月6日)。

 そこから劇場で最下層になるなど、地獄の日々をすごした2人は約2年間の空白を経て、コンビを再結成。「やっぱりこいつだ」と心底思えた(同前)。

 金ちゃんは相方・坂井を「スキンヘッド界初のメンヘラ」(「ダウンタウンDX」23年2月16日)と形容する。毎回、金ちゃんがバイクで劇場へ送り迎えしていたが、ヘルメットのひもの長さが違うだけで「俺以外に他の女乗せただろ!」とブチギレるという。解散していた時期も「絶対に『鬼越トマホーク』でやった方がいい」という思いがあったと坂井は振り返って言う。

「僕らが他のコンビより強いところがあるとするならば、二人でいた方が強いということでしょうね。バラ売りではなく。個々でいると弱いけど、コンビになると倍以上の力が出る」(「AERA dot.」=前出)

 コンビの力を実感しているからこそ、坂井は「メンヘラ」と言われるほど相方を“溺愛”している。

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