小林幸子「とまり木」1曲で億単位の印税! 作詞・作曲家が明かす質屋通いからの逆転人生

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 1974年、当時、大人気だった「フィンガー5」のあきら(現・晃)のソロシングル「つばさがあれば」で作詞・作曲家デビュー。

「受け取った印税は45万7000円(当時のサラリーマンの月給は約14万円)。26歳と若かったから、嫁と『全部使っちゃおう』と話し合い、2人で赤坂の高級中華『山王飯店』で食事をし、パルコで服を30万円分買い、それから朝4時まで居酒屋で飲み、タクシーで帰宅。爽快でしたね(笑)」

 その後、小林幸子の「とまり木」(作詞作曲)、小泉今日子の「私の16才」(作曲)、マルシアの「ふりむけばヨコハマ」(作詞)、坂本冬美の「紀ノ川」(作詞)など数多くのヒット曲を世に送り出してきた。

「世に出たのは1500曲ぐらいで、一番売れたのは『とまり木』。レコード化される予定さえなかったのに、朝のワイドショーで1週間とりあげてもらったら視聴者の反響がすごくて、小林さんの大ヒット曲『おもいで酒』の次のシングルに。印税がすごかった。タイトル名の入ったハンカチや箸袋など1000種類ぐらいグッズが作られたこともあり、数年かけて億単位になりました」

 1曲で億単位……!

「『早稲田小劇場』で不条理劇をやっていたこともあり、舞いあがることはなかったです」

 横浜市内で夫人と2人暮らし

(取材・文=中野裕子)

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