上白石萌音が山口百恵を歌う? “ジャニーズなし紅白”の目玉はZ世代に人気上昇の昭和歌謡
今年はゼロになりそうなNHK紅白歌合戦のジャニーズ枠に食い込もうと、有名無名のボーイズグループはいま必死だが、実際に出番が増えるのは昭和歌謡だろうという。レコード会社の元マネジャーはこう話す。
「どのグループもしょせんジャニーズの二番煎じです。彼らを起用して視聴率が下がったら、“やっぱりジャニーズじゃないと”となって、NHKとしては、それはちょっとまずい。一方、いまZ世代など若い人に、昭和の歌謡曲・シティーポップがトレンドになっています。ダンスミュージックと違い、情景が目に浮かぶようなストーリー性豊かな歌詞や美しいメロディーが、新しい音楽ジャンルとして聴かれているんです。CMにも使われ、ユーチューブ人気もすごいですよ」
どうやら、若年層もアイドル系の曲はどれも同じと感じてきているようで、シンガー・ソングライターのさだまさしは、そのあたりを「今のポップミュージックにはメロディー不在なんです。なぜそうなったかというと、ダンスミュージックになったから。歌は添えものになり、音楽は見せるものになってしまった。……(でも)ようやく若い人たちが言葉の持つ温度に気づき始めていて」(週刊文春8月17.24日号)と見抜いている。
NHK「うたコン」が「ブルー・ライト・ヨコハマ」や「さらば恋人」などを作曲した筒美京平を特集したり、テレビ朝日系は「今聴きたい!昭和の名曲」をゴールデンタイムに3時間スペシャル放送。BSには、「そのとき、歌は流れた~時代を彩った昭和名曲」(BS日テレ)、「昭和歌謡パレード」(BSフジ)、「GINZA CASSETTE SONG」(BS-TBS)など、毎日のように“昭和”が流れている。