「おっさんずラブ-リターンズ-」大ヒットの背景 テレ朝が仕掛けた盤石のメディアミックス

公開日: 更新日:

 社会人男性同士による純愛と結婚を描いた連続ドラマ「おっさんずラブ-リターンズ-」(テレビ朝日系=放送中)に“リアルおっさん”たちがどハマリしているという。

 同作は、30代の冴えないポンコツサラリーマンの「春田」こと田中圭(39)、元上司の「部長」こと吉田鋼太郎(65)、後輩の「牧」こと林遣都(33)の三角関係を中心に、さまざまな性別・年齢差を超えた恋愛を描くラブコメディー。

 16年に深夜の単発ドラマとして放送され、18年に連ドラ化されると、見逃し配信やSNS発で人気に火が付いた。映画化、海外でリメークされると、多様性が叫ばれていた時代とマッチ。同年にDVDの予約がテレ朝のドラマ史上最高となり、オフィシャルブックの発行部数は異例の16万5000部を突破。

 軌跡を振り返る「おっさんずラブ展」の前売り券は即日完売して、「新語・流行語大賞トップ10」に選出されて、社会的現象となった。

 最新作は、シンガポール赴任から帰国した牧が春田と新婚生活を始める。春田にフラれて行方不明になっていた部長は、春田&牧の新居で雇われる家政夫となって突然出現。まさかの再会で春田こと「はるたん」への愛情を再燃させた部長が、“現夫”牧とバトルを繰り広げる。

「おっさんずラブ」がテレ朝ドラマのプラチナコンテンツになれた背景には、盤石のメディアミックスがある。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中丸雄一の密会騒動“体の関係ナシ”で謹慎?アダとなった“旧ジャニーズ随一”お茶の間好感度の高さ

  2. 2

    来年引退決断の柔道ウルフ・アロン「『心残りはある』って言ってしまったんですけど、『やっぱりねえな』と(笑)」

  3. 3

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  4. 4

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  5. 5

    寛解直前で数値が上昇…タレントの山本量子さん語るがんとの闘い

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    「海のはじまり」は地に落ちたフジ月9の象徴か…TVコラムニストが薦める意外な視聴者層

  3. 8

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  4. 9

    大阪万博はうっすらウンコ臭い? “腐った卵”硫化水素が流出も「対策これから」の体たらく

  5. 10

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ