集団感染が続々…間違いだらけの「ノロウイルス対策」

公開日: 更新日:

 ノロウイルスは直径約38ナノメートルと非常に小さく、インフルエンザウイルスの3分の1程度の大きさしかない。その分、手の細かいシワの間などに入り込みやすく、少し手を洗ったぐらいでは落としきれない。

 おまけに感染力が強く、10~100個ほど口に入っただけで感染が成立する。食中毒を引き起こすサルモネラや腸炎ビブリオは10の4乗~5乗個が入らなければ感染しないことを考えると、驚異的だ。

 こうしたノロウイルスの特徴を踏まえ、誤った対策と正しい対策を伊藤氏に詳しく聞いた。

■アルコール消毒=×

 飲食店やオフィスビルの出入り口やトイレの洗面台などに、消毒用アルコールのポンプが設置されているケースが増えているが、大きな効果は期待できない。

「インフルエンザウイルスなど多くのウイルスには〈エンベロープ〉と呼ばれる外側を覆う膜があります。エンベロープは脂質性でアルコールによって破壊されやすく、壊せばウイルスは機能しなくなります。しかし、ノロウイルスにはエンベロープがないため、アルコールでは十分に効かないのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる