50歳以上メタボが危険 目の脳卒中「網膜中心静脈閉塞症」

公開日: 更新日:

「視力が急落した」「視野の一部が欠けた」「物が歪んで見える」。あなたが50歳以上のメタボで糖尿病、高血圧、緑内障などの持病があれば、それは「網膜中心静脈閉塞症」かもしれない。放っておけば失明につながる恐ろしい目の病気だが、いまは視力を回復させる注射薬がある。

 専業主婦の田中香子さん(仮名、63歳)が庭の花に水やりをしていたところ、急に右目が見えなくなった。テラスの四角のタイルが歪み、物が真っ黒に見えたという。
 大学病院へ駆け込んだところ、診断は「網膜中心静脈閉塞症」(CRVO)だった。東京医科大学八王子医療センター眼科の志村雅彦教授が言う。

「目の脳卒中というべき病気です。眼球を覆う網膜に酸素や栄養を供給した血液は、網膜静脈を通って網膜中心静脈に集められ、眼球の外に流れていきます。ところが、動脈硬化などで突如、網膜中心静脈が詰まることがあります。すると、網膜内の血管が膨張し、蛇行して血管が破れ網膜全体が出血。その中心である黄斑部に浮腫が起きた結果、視力が急落したり、物が欠けたり歪んで見えたりするのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」