突然走る電撃痛…冷たい風で顔が痛む「三叉神経痛」とは?
とはいえ、症状からでは判断しづらい三叉神経痛もある。最初に受診したのが歯科で、抜歯したが痛みが治まらず、三叉神経痛の治療で痛みが消えた、というケースも珍しくない。
「だから、“顔の半分”“突然”“電撃痛”があるなら、MRI検査も受けるべき。三叉神経が血管に触れているか画像で確認できる。特に若い人は、脳腫瘍や脳梗塞で三叉神経や血管が圧迫されて起こっていることもあり、それをいち早く見つけられます」
■薬物治療で7~8割改善
三叉神経痛の治療は、まず抗けいれん薬などによる薬物治療だ。
「これで7~8割の患者さんが良くなります。効果が出るのも早く、服用の翌日か翌々日には痛みが消えます。ただ、毎日服用する必要がある。中には数カ月だけ服用し、その後は薬を飲まなくても痛みが治まる人もいますが、ほとんどは数年後、早ければ1年後に痛みが出てくるので、その都度薬を使うことになります」
薬物治療で効果を得られなかったり、副作用が強く服用ができない人は、神経ブロック注射になる。