突然走る電撃痛…冷たい風で顔が痛む「三叉神経痛」とは?
「それでもダメなら、微小血管減圧術という手術が検討されます。ここまでいくのは患者さんの1割くらい。全身麻酔で頭蓋骨に穴を開け、顕微鏡で観察して三叉神経に血管が当たらないようにします。手術を受けた人の9割は症状が改善します。また、高線量の放射線で痛みを感じる神経を壊すガンマナイフという選択肢もあります。ただ、健康保険が適用されず、効果も手術に劣ります」
実は、三叉神経痛には、典型的な症状を伴わず、MRI検査でもはっきり診断できない上、鼻や歯などさまざまな疾患のすべての可能性も否定されるケースがある。
「非定型三叉神経痛といい、三叉神経痛と同じく薬物治療を行います。痛みが消えれば、三叉神経に問題があったと判断します」
残念ながら、症状が改善されなければ、三叉神経によるものではないとされ、内科やペインクリニック、精神科など複数の科とともに治療にあたるという。