睡眠の質と冷えに原因あり 「朝型肩こり」が体の不調招く
「睡眠の質の悪さ→冷え→朝型肩凝り」という悪い流れになっているので、これを断ち切る。特に攻めるのは「冷え」だ。温泉につかった夜、ぐっすり眠れた経験を持つ人は多いだろう。体を温めると副交感神経が優位に働き、これだけでかなり睡眠の質が高まる。
■男性更年期の原因にも
ひどい冷え性だという南雲院長は、自らの経験を生かしたアドバイスを患者に行っている。
「市販の磁気治療器や、首・肩を温めるグッズを活用してください。ショウガやスパイスを意識して取るのもいい。私は時間がある時にショウガを大量にすりおろし、薄くのばしてラップで包み、冷凍庫に保存します。そして、味噌汁や紅茶、麺類などに入れて毎日のように食べています」
男性で、冬でも汗をポタポタかく人は、体内の温度調整がうまくできておらず、「無自覚冷え性」の可能性が高い。冷たいコーヒー、ビール、生野菜、刺し身など非加熱料理を減らし、酒はお燗した日本酒、料理は鍋やおでん、煮物などの加熱料理にするといい。
最近、注目を集めている男性更年期障害(LOH症候群)についても、南雲院長は言及する。
「患者さんの話を聞くと、睡眠の質が悪く、朝型肩凝りを感じている人が大半。LOH症候群の治療はホルモン療法ですが、その前に日常生活を改善し、体を温めるべきです」
早速、今夜は体が温まる鍋でいくか。