画期的「痛み緩和クリーム」で“注射嫌い”がいなくなる?
「麻酔効果を発揮できる深さは、塗ってから60分経過では皮膚表面から平均2.9ミリ、120分経過では平均4.5ミリでした」
つまり、たいていの注射で痛みの緩和が可能ということ。成人、小児に対し、複数のケースにおいて疼痛緩和がどれほど見られたかの研究が行われている。たとえば、4~10歳の60人を対象に、半分は今回のクリーム、半分は偽薬を塗り、60分置いた時点では、手背への静脈注射時の疼痛緩和は、偽薬と比べて有意に高かった。
「注射時の痛みを和らげるために麻酔注射を打つ場合がありますが、その注射自体が痛い。痛みを緩和するために、別の痛みを感じるというのは本末転倒です。こういった場合にも、今回のクリームは有効です」
注射や静脈留置針を刺す前に「疼痛緩和クリームを塗ってほしい」と希望すれば、小児はもちろん、成人でもOK。保険適用範囲内である。