100人規模の会社なら5人が患者 「大人のADHD」の症状とは

公開日: 更新日:

 社会生活に影響を及ぼすほど不注意が目立つなら、大人のADHDかもしれない。特に、同時進行で物事の処理ができない。たとえば、「会議の書類を作っている時に、上司に別の仕事の話を振られると、書類作成の途中だったことを忘れる」「複数の仕事を並行してこなせない」「仕事中に同僚に話しかけられると、何をしていいか分からずパニック状態に陥る」などがあれば、可能性は高い。

 もうひとつ、チェックすべきポイントがある。子供の頃の行動だ。前述のように子供の頃から症状があるので、不注意、多動傾向に該当する「何か」が必ずある。

「私は、患者さんに小中学時代の成績表を見せてもらうことがよくあります。『落ち着きがない』『忘れ物が多い』といった担任のコメントが、ADHDを発見するカギになります」

 主な治療は服薬と認知行動療法。これらで「生きることが本当に楽になった」と話す人は実に多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”