始まりはK-1時代 角田信朗さんは過食症に10年悩んだ
ボディービルに出合う前は、東日本大震災があって、K-1がなくなって、ホームだと思っていた大阪に帰ったらアウェー感満載で、また過食嘔吐に傾きかけていました。そんな自分をボディービルが救ってくれたんです。
ボディービルに出合えたのも何かの縁。引かれたのは、肉体の限界だけでなく、メンタルも鍛えられる点です。格闘技で心身を鍛えてもコントロールできない部分がある。そんな自分の弱さを克服できるかもしれないと思ったんです。
今、世の中で一番おいしいものは、厳しい減量の後に食べる1個190円のリンゴです(笑い)。カツカレーやラーメンは、もうそれほど渇望しません。味覚って、変わるんです。
▽かくだ・のぶあき 1961年、大阪府生まれ。中学生で少林寺拳法を習い、高校生で極真空手道場に入門。大学時代に正道会館空手の設立を支え、大学卒業後、サラリーマンを経て正道会館神戸支部長、本部職員・最高師範となる。格闘技K-1選手、レフェリー、俳優、歌手活動など、多方面で活躍。近年はボディービルダーとして才能を発揮している。