近視が世界中で猛烈増加中 進行を防ぐ唯一の生活法とは

公開日: 更新日:

 近視のメカニズムのひとつは、「眼軸長」が伸びることで起こる。

 眼軸長とは目の長さ(奥行き)で、生まれたときは17ミリ程度だが、大人になると平均24ミリまで伸びる。伸びること自体は正常なプロセスだが、眼軸長が成長し過ぎてしまうと矯正が必要なレベルの近視になってしまう。つまり、子供の頃にバイオレットライトを浴びないと、眼軸長が伸び過ぎてしまう環境因子になるわけだ。

 ところが、現代社会では子供の外遊びが減少。加えて、紫外線の悪影響が強調されてバイオレットライトまで遮断してしまうUVカット仕様のメガネやコンタクトレンズ、窓ガラスが多い。しかも屋内の蛍光灯やLEDライトにはバイオレットライトは含まれていない。

 では、子供の近視予防として、どのような生活を心がけるべきなのか。

「いまのところ唯一、確かとされている予防法は『外遊び』です。私たちは1日2時間程度を勧めています。バイオレットライトの多い時間帯は、午前10時から午後4時くらい。外遊びといっても直射日光に当たる必要はありません。むしろ、日差しの強いいまの時季は、過ごしやすい日陰で帽子をかぶって遊ぶ方がいいでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット