「生活習慣病」ための薬はずっと飲み続けなくてもいい
たとえば降圧剤なら、減塩や運動を続けるなど生活習慣を改め、朝晩きちんと血圧を自己測定して数値が安定してくれば、薬を減らしたり、やめることもできます。担当医に相談してみましょう。
投薬治療の必要性を見極めるには基準があります。血圧は「140/90㎜Hg以上」で薬を飲みますが、この基準値は生活、体格、年齢によって異なります。75歳以上の目標値は「150/90㎜Hg」で、それ以下では薬を使わなくてもいいのです。
ただし、生活習慣の改善はなかなか言うほど簡単ではありません。医師は、血圧が高い状態が続くことで起こる心血管疾患などを防ぐために必要だと判断して薬を処方しています。生活習慣の見直しが難しい方は、薬をやめるとリスクが高くなるといえるでしょう。次回、降圧剤について詳しくお話しします。