運動や食事制限でムリなら 痛風発作「薬で予防」も選択肢
勘違いしてはいけないのは、尿酸自体が体の細胞をサビさせる活性酸素を抑え、血管拡張作用があるなど、アンチエイジング作用が指摘されていること。そのため、やみくもに下げれば良いということでもない。
「尿酸値が高いと腎臓病や高血圧、心臓病などが多いという報告もされています。それならば、尿酸値は低ければ低いほど良いと思われるかもしれません。しかし、今年に出されたブリティッシュ・メディカル・ジャーナルという医学雑誌には、過去に出された研究を解析したところ、『痛風と尿路結石以外の病気については、尿酸値を下げることによる治療効果は確認されなかった』と報告されています。症状がない人で、尿路結石や腎臓障害、糖尿病や高血圧のない人は薬は9.0㎎/デシリットルからでもよいのではないか、と思います」