運動や食事制限でムリなら 痛風発作「薬で予防」も選択肢
「健康な人を対象にした米国の研究では、尿酸値6.0㎎/デシリットル未満で尿酸関節炎の5年間累積発症数は0.5%、6.0~6.9㎎/デシリットルで0.6%、7.0~7.9㎎/デシリットルで2%、8.0~8.9㎎/デシリットルで4.1%、9.0~9.9㎎/デシリットルで19.8%、10.0㎎/デシリットル以上で30.5%でした」
同様の報告は台湾でもあり、7.0~7.9㎎/デシリットルでは10.8%、8.0~8.9㎎/デシリットルでは27.7%、9.0㎎/デシリットル以上では61.1%だった。
「米国と台湾の研究結果の差は人種差があるのかもしれません。痛風発作は尿酸値が高いときだけでなく、急激に変動したときにも起こるため発作を完全に予測するのは難しい。ただ、尿酸値と痛風発作の関係性が高いことから目安になるのです」
ちなみに一度、痛風発作を起こした人は尿酸値が7.0㎎/デシリットル以下でも再発作の可能性があり、6.0㎎/デシリットル以下に抑えるのが望ましいという。
■タイプによって異なる薬の選び方