ジョギングも一因 かかと痛“難治例”の最新治療事情
「痛みをゼロにしたいと『さらに1クール』を望む患者さんもいますが、たいていは最初の3回で満足されます」
ただし、足底腱膜炎に別の疾患を併発していれば、効果を得にくい。足底腱膜炎以外の疾患によっては、かえって痛みが悪化することもある。
「診断が重要。MRIでは異常が見られない場合もありますが、足底腱膜炎の特徴として、かかとのある部分を押すと飛び上がるほど痛みがあります。痛みがあまりないようなら、別の疾患が疑われます」
足底腱膜炎は整形外科領域であるが、一般の整形外科では診断はされるものの「治療法はない」と言われるケースもある。足の外科を専門とする整形外科医などの方が体外衝撃波治療も含めて確実に治療法を提案してくれるだろう。
■体外衝撃波治療
体外衝撃波治療は足底腱膜炎だけのものではない。整形外科領域では肩、膝などの治療にも用いられる。よく知られるのは尿路結石の破砕治療だ。足底腱膜炎の治療では、尿路結石の出力の3~4割程度の照射になる。