慢性骨髄性白血病<3>「治療法を変えるのは命がけの選択と同じ」

公開日: 更新日:

 薬学部を卒業し、薬剤師の資格も持ち、病気や薬剤にはめっぽう明るい。

「ただね、患者にとって、治療法を変えるということは、大げさに言うと命がけで選択するようなものなのです」

 スイスの大手薬品メーカー「ノバルティス」が開発した「グリベック」は、的を絞って攻撃し、正常な細胞は攻撃しないという分子標的薬である。

 久田さんはこの薬を毎日4錠、今日までの15年間飲み続けている。医薬品の支払いは3カ月分で3割負担の約28万円である。

■インターフェロンから分子標的薬「グリベック」に

 17年前、約3万の数値を示し、担当医を驚かせた「白血球」は現在、4000の正常値にまで低下した。

「もう病気を考えると気がめいりますから、病気のことは忘れて治ったかのように過ごしています。死ぬまで生きているのだから、思いっきり充実させてやる! という気持ちでいますね」

 薬剤の副作用もある。疲労感、下痢、皮膚掻痒などだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」