3割が歩行劇的改善 神経難病「HAM」世界初の治療薬誕生へ

公開日: 更新日:

「21人のHAM患者さんに10カ月投与したデータでは、8割が下肢の突っ張りがとれ、3割が歩行に劇的な改善を認めました。発症して10年未満で軽症ほど、治療効果が高いことが分かりました。さらに長期投与の治験を続けています」

 もうひとつ分かったことがある。ATLは「急性型」を発症すると約1年で亡くなる重篤な病気であるが、同治療法によって、ATLになりやすい感染細胞を減らす効果が確認されたのだ。将来、ATLへの進展が予防できる可能性があるという。

▽1993年鹿児島大学医学部卒後、同大大学院修了。2000年米国NIH留学、08年聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター部門長(准教授)、16年から現職を兼務。〈所属学会〉日本神経学会、日本リウマチ学会、日本内科学会など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”