本庶佑氏ノーベル賞で脚光 がん免疫薬オプジーボ5つの疑問
■どれくらいの割合で投与する?
以前は体重1キロ当たり2ミリグラムの投与を3週間に1回だったが、今は3ミリグラムを2週間に1回投与するようになった。これによって投与の量が2.25倍に増えた。1回当たり平均240ミリグラムを投与する。
「静脈に点滴され、準備などを含めて所要時間は1~1.5時間です」(藤野邦夫氏)
■副作用は?
従来の抗がん剤は吐き気がし、毛髪が抜け落ち、白血球が減るなどの副作用があったが、オプジーボはこうした症状が出ない。間質性肺疾患や肝機能障害などの副作用が確認されているが、副作用が出るのは患者の1割だ。
■薬局で買える?
オプジーボは病院に常駐、つまり入院患者しか投与を受けられない。投与されるのはがんのステージⅢB以上の患者だ。
「末期の患者さんで、数種類の抗がん剤を2度投与されて効果が出なかった人です」(藤野邦夫氏)
■価格はいくら?
ひところ「オプジーボ治療は1年間に3500万円かかる」などと報じられた。発売当初、1瓶(100ミリグラム入り)の価格が73万円だったからだが、2度にわたる値下げを経て現在は27万8000円。さらに来月には17万4000円にプライスダウンする。ただ、健康保険に加入している患者は全額を払う必要はない。