がんゲノム医療 保険適用された遺伝子パネル検査が本格始動

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■海外例では薬にたどり着くのは38%

 2種類のパネル検査が保険適用になったが、自由診療のパネル検査も継続して受け付けている。

「保険診療のパネル検査は、標準治療を受けたが効かなかった場合、または希少がんなど標準治療がない場合と、ある程度進行した患者さんが対象です。しかし、検査結果が出るまで1カ月くらい時間がかかってしまう。自由診療のパネル検査は、手術をした時点で検査を開始できるので、再発したときに使える薬があるかどうか、事前に調べておくことができるのです」

 いずれにしても、使える薬が見つかるのは少数。厚労省は、薬の適応外使用や未承認薬を自費で使える「患者申出療養」制度の整備を進めているという。

 がんゲノム医療はスタートしたばかりで道半ば。普及はもう少し時間がかかりそうだ。

【連載】気鋭の医師 注目の医療

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