脳トレは楽しみつつ自ら考え判断する機会が多いものを選ぶ

公開日: 更新日:

 特に趣味もなく、単調で刺激がない生活は脳によくないのではないか――。都内在住の60代の専業主婦は、それが気に掛かっているそうだ。

「年を取るごとに脳機能は落ちていくもの。脳を刺激するレクリエーション、いわゆる脳トレは、高齢者の認知症の予防や進行抑制といった効果が期待できます」と話すのは国際医療福祉大学熱海病院検査部・〆谷直人部長。

 脳も筋肉と同じ。使えば使うほど鍛えられて強くなるし、使わなければ衰えていく。簡単に始められる脳トレには、「簡単な計算を素早く解く」「文字を書く」「パズルを解く」「折り紙や料理などで指先を動かす」などがあるそうだ。

 いずれも手や指先を動かし、自ら考えて判断するもの。挑戦したくなるような楽しさを見いだすことが、脳の広い分野の活性化につながるというわけだ。

「なにより大切なのは、脳トレを『楽しむ』。『しなければならない』とストレスを感じながら脳トレをすると、時に逆効果となります」

「考える」機会を増やして脳を活性化し、認知症予防につなげる。これが脳トレの目的だ。計算やパズルにチャレンジして、たとえ、その答えを間違えたとしても、答えを導き出す過程で頭を使っているので、脳トレの目的は果たされている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」