渡哲也さんの持病だった肺気腫は放置するとじわじわ窒息する苦しさ

公開日: 更新日:

 8月10日に肺炎で78歳で死去した俳優の渡哲也さん。1991年に直腸がんによる人工肛門を装着していたことを明らかにしたが、この30年間は様々な病気と闘病してきた。その一つが慢性閉塞性肺疾患に含まれる肺気腫だ。2016年8月には、吉永小百合さんと宝酒造の新CMを撮影した際、持病の肺気腫や喘息などの呼吸器系の疾患で酸素吸入気をつけて生活していたことを明らかしている。

 慢性閉塞性肺疾患は、息をするときに空気の通り道となる気管支や肺に障害が起きて呼吸がしにくくなる病気だ。呼吸器疾患があったり、喫煙者はウイルスなどの感染にしやすいといわれる。肺気腫の大きなリスク要因になることは間違いない。

「慢性閉塞性肺疾患は2030年までには、世界の死因の3位になるといわれています。慢性閉塞性疾患の重症の方には、水の中でじわじわ窒息していくようだとと話される方もいます」(都内大学病院勤務の医師)

 そもそもがつらい病気であることに加え、新型コロナウイルスの蔓延によってその脅威が高まっている。呼吸器系に不安を抱えている人は、そのリスクをしっかり認識することが重要だろう。

(取材・文/和田真知子=日刊ゲンダイ

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット