著者のコラム一覧
永田宏前長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

現役世代が重症化する可能性は低いが…本当に怖いのはなにか

公開日: 更新日:

 では、本当に怖いのはなにか。おそらく「社会的制裁」だろう。

 もし感染したら、たとえ無症状であったとしても、周囲から白い目で見られ、ネットには誹謗中傷が書き込まれ、しかも心の傷が長く当人を苦しめることになる。あるいは感染者を出した学校や店舗などは、マスコミから厳しく糾弾され、存続すら危ぶまれるようになるかもしれない。しかも政府や自治体は口先だけで、本気で守ってくれるわけではない。だから、われわれは常に気を引き締め、感染予防に努めなければならないのだ。

 とはいえ新型コロナは自己責任でもなければ、個人の努力だけで予防できるものでもない。にもかかわらず厳しいバッシングを受ける危険があるとすれば、制裁を恐れてPCR検査を拒否する人や、検査に協力しない店舗が続出しそうだ。そうなれば、事態の収束はますます遠のいてしまう。

 つまり新型コロナは、社会病理的な側面のほうが強いという意味でも、厄介な相手ということがいえるのである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  2. 2

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  3. 3

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  4. 4

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  2. 7

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  3. 8

    【今僕は倖せです】のジャケットに表れた沢田研二の「性格」と「気分」

  4. 9

    吉田拓郎の功績は「歌声」だけではない イノベーションの数々も別格なのだ

  5. 10

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑