過去のつらい出来事を書くだけで血圧低下「感情日記」の効果
前述の通り、感情日記は一次感情を解放し、病的身体反応も含む二次反応への連鎖を断ち切る。特に感情表現が苦手・抑える・自分の感情に気付きにくいタイプに効果がある。複数の研究結果を統合して解析するメタ分析からは、特に男性に効果が期待できることも報告されている。
感情日記にはルールはないが、より効果が期待できる書き方がある。
「自分自身のために書く。誤字や脱字、文法や文章の完成度を気にしない。ノートでも、パソコンやスマホの画面に入力しても構いません」
感情や洞察を入れ、その時の感情、現在の感情を深く感じながら書く。誰かを責める内容でも、罵倒する内容でもいい。感情をぶつけることが大事だ。書きながら号泣する人も少なくない。
「連日でも、とびとびでも構いません。欧米での研究では3~4日間、1回20分程度が多い。書いて害になるものではないし、お金も特にかからない。まずは始めてみてはいかがでしょう」
ストレスの影響が大きい高血圧は、中でも効果が顕著に表れる可能性がある。