足<上>健康な足は10人に1人…扁平足を治す靴の選び方
そもそも足アーチが保たれた健康な足の人は、日本人の1割くらいしかいないという。約7割は足アーチが潰れて、土踏まずが平らになっている状態の「扁平足タイプ」。骨格が前後左右に開き、歪みが生じて痛みが出る。
足アーチが高く盛り上がった「甲高タイプ」も、足首の付け根やかかとなどに負荷が集中するので痛みが出やすいが、日本人の約2割と多くはないという。
日本人の足のトラブル対策は、扁平足対策といってもいいわけだ。しかし、「自分は扁平足ではない」と思っていても、立つと土踏まずが潰れる「隠れ扁平足」も多い。扁平足を確認するには、どうすればいいのか。
「真っすぐ立って足を後ろから見たとき、内側に倒れている状態を『回内』、外側に倒れている状態を『回外』といいます。扁平足は土踏まずが潰れて回内が強い『過回内』になります。素足で立って、家族にスマホなどで足を後ろから撮影してもらってください。扁平足は外側から足の小指や薬指が見えます。それと靴のかかとの内側がすり減る人も、扁平足の可能性があります」
足アーチが崩れる扁平足(回内)を防ぐ“足のケア”の基本は、まずは適正な靴を履くこと。桑原院長が指摘する靴選びのポイントは、次のようなことだという。