一人暮らしだけど一人じゃない 愛する猫と最期まで過ごしたい
聞けば16年の長きにわたって猫の保護活動をしており、家で2匹の猫を飼っているといいます。「いま自宅に戻ったら、孤独死の可能性もありますよ」と病院から説明を受けてもなお、入院ではなく自宅にこだわるのは、家猫のためでもあるということでした。
「お願いします」(私)
「よろしくお願いします。腹痛と足のむくみがあります」(患者)
「そうですね」(私)
「C型肝炎で10年前に病院にかかって、そのとき血液検査とか尿検査して大丈夫だったんだけどね。ある日突然に抗がん剤治療が始まって、頭がパニックになってしまって、言語障害も出たんです。そのうち痰にも血がたくさん出ちゃったりしてね。仲間に救急車呼んでもらったんだけど、コロナで病院が見つからなくて。4時間くらい回ってB病院でどうにかカテーテルをやってくれてさ。後から聞けばそれもこれも抗がん剤の副作用だったんだよね」(患者)
「そうだったんですね」(私)
「人にむくみと黄疸だって言われて」(患者)