夫婦ともに認知症で夫に先立たれた妻「パパのところに行けるわ」と眠るように…
旦那さんが旅立たれてから、奥さまの認知症は急速に進行。食事の量が減り、転倒を繰り返すようになりました。娘さんのことを妹と思い、自分はまだ50代くらいのつもりで、「パパは帰ってこないね。変だね」などといつもお話しされていました。
「パパ、どこ行っちゃったのかしら」(奥さま)
「お墓ですよ」(娘さん)
「なんでも教えてくれて、尊敬していたの(旦那さんの思い出話をされる)」(奥さま)
ある日、「訪問入浴後、血圧が低くなり、ぐったりしている」との連絡が入り、私たちは駆けつけました。
「短めのお風呂だったのに、入浴後に血圧がぐっと下がり64/38㎜Hgに。酸素飽和度は一瞬96ぐらい取れたんですが、70台にもなったり」(訪問入浴スタッフ)
「お風呂に入ると、血管が開いて血圧が下がることはだれにでもあることです。どこまで持ち直すかはっきりとわかりませんが、会いたい方には会えていますか?」(私)
「弟が明日会いに来る予定です。今日の方がいいですか?」(娘さん)