認知症疑いの親に病院で検査を…どうやって切り出せばいい?
「病院で義母を診てもらいたいんですが、どう説得すればいいのか……」
この女性は、ダンナさんのお母さんと車で30分ほど離れた場所に住んでいます。
ダンナさんは男兄弟しかおらず、結婚した時、お義母さんは「娘ができてうれしいわ」と喜んでくれたそうで、嫁姑関係は良好。お義父さんが亡くなった3年前からは、休日はお義母さん宅へ行き、2人で料理を作ることもしばしば。
「本当は同居したいんですが、お義母さんが『ひとりが気楽でいい。今みたいな距離感がちょうどいいのよ』と言うので」とのこと。
お義母さんの様子が変だな、と思い始めたのは、実は結構前だといいます。
最初に違和感を覚えたのは、歯ブラシでした。いつも歯ブラシの予備を入れている引き出しがいっぱいに埋まっていて、それまでは歯ブラシを入れていなかった別の引き出しにも歯ブラシが入っている。
気を付けて見てみると、ティッシュペーパーや洗濯用洗剤など、十分過ぎるほどある日用品を、買い物へ行くたびにお義母さんが買ってきている様子。「いっぱいあるから、しばらく買わなくても大丈夫じゃない?」と言うと、「あら、そう」という反応なのですが、また買ってくる。「前はこんなんじゃなかったんだけどな。大丈夫かな」と思っていたそうです。
もしかして認知症なんじゃないかと不安になってきたのは、この数カ月。
同じものを何度も買ってくるのに加え、「テレビのリモコンがない」と捜していたら食器棚に入っていたり、一緒に出かける約束を忘れていたり。
「決定的だったのは、料理の味付けが変わったこと。料理好きで、お義母さんが作るものはなんでも絶品だったのに、何か味付けが変なんです」