堀田秀吾
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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

仕事の締め切りは余裕をもって設定してはいけない…ストッパーが必要

公開日: 更新日:

「まだ締め切りまで余裕があるから」と考え、着手するのをずるずる先送りにしてしまう人は多いのではないでしょうか?

 イギリスの歴史学者シリル・ノースコート・パーキンソンが、イギリスの官僚の働き方について、観察に基づいて理論化。それを提唱した「パーキンソンの法則」があります。

 第1法則は、「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」。第2法則は、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」。

 たとえば公共事業などで考えた場合、予算枠を使い切るために必要のない道路工事をあえて行い、仕事量を予算枠に合わせて無理やり増やすことが、この法則に当てはまります。人間は仕事の量を増やしようがない状況でも、パーキンソンの法則のように、時間や予算をすべて満たすまで使ってしまいがちだというのです。

 パーキンソンの法則については、米国研究所のブライアンとロックらが実証実験(1967年)を行っているのですが、ある作業を行うにあたって被験者たちを次の①~④で比較したそうです。

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