著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

“先延ばしグセ”をなくすには「そうしたくなる」環境をつくればいい

公開日: 更新日:

 どうすればやる気をつくれるのか? 人類の永遠のテーマのひとつと言っても過言ではないかもしれません。やる気が出ない背景に「明日やればいい」「急いでやったところであまり変わらない」など何かと先送りにしてしまう“先延ばしグセ”があります。

 実は、“先延ばしグセ”は世界中でさまざまな研究がなされ、研究対象として議論も盛んに行われています。世界中の人が「どうすれば先延ばしにせず、パッと動けるようになるんだろう」と考えていると思うと、国籍や人種に関係なく、やる気は永遠のテーマなんだと親近感を覚えてしまいます。多くの人が悩んでいると思うと、ちょっと心が軽くなるかもしれません。

 そもそも、“先延ばしグセ”とはいったい何なのでしょうか?

 一例ですが米ニューヨーク市立大学のラビンらの研究(2011年)では、要因を次の9つに分類しています。

 ①衝動性(悪い結果になるかもしれない行動を深く考えずにしてしまう)②セルフモニタリング(自分が他人からどう見られているかを気にする)③計画と整理④行動の切り替え⑤課題開始⑥課題の進捗の監視⑦感情のコントロール⑧ワーキングメモリー⑨一般的なきちょうめんさ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ