著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【赤貝】「陽」を補って寒気を払い、冷え切った身体を温める

公開日: 更新日:

 冬場、シニアが気を付けたいのが「低体温症」です。登山やマラソン大会など、気温の低い屋外で起こるイメージが強いかもしれませんが、じつは屋内で症状が現れるあケースも多いのです。

 低体温症とは、身体の深部体温が35℃以下になる状態をいいます。体が震える、頭がぼんやりする、歯がカチカチなるといった症状から始まり、悪化すると昏睡状態に陥る可能性もあります。

 一般的に基礎体温は36.5℃程度が理想とされていますが、年齢を重ねるにつれて下がっていきます。加齢とともに筋肉量が減り、体内で熱を生み出しづらくなるのです。また、食事量が減ることも大きな原因。食べ物から作り出される熱量が減ってしまうのです。あまり食べないことで栄養不足になると、さらに筋肉が減り、体温が上がらなくなるという悪循環につながります。

 ほかにも加齢によって皮下脂肪が減り、熱が放散されやすくなっていることも、低体温につながる原因になります。シニアは体温調節機能も低下しています。汗腺の機能が衰え、体温が調整しづらくなるため、寒さを感じづらいのです。その結果、自分が冷えている自覚がなく、症状に気づくのが遅くなり重症化のリスクが高くなります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ