池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【じゅんさい】熱を冷まし水分代謝をアップして皮膚トラブルを改善

公開日: 更新日:

 中医学において、脂漏性皮膚炎は「湿熱」と言われる状態で引き起こされやすくなると考えます。湿熱とは、体内の余分な水分である「水湿」が熱を帯びた状態を指し、その結果、皮膚に炎症が現れるのです。

 揚げ物、唐辛子やスパイスが過剰にきいた料理、お酒、甘いものの過剰摂取が原因となることが多く、吹き出物、おでき、結膜炎、ものもらいといったトラブルも見られがち。また、蓄えた過剰な熱が体内で熱を放つために、のぼせやすく暑がり、メタボ気味といった特徴もあります。

 改善のためには、熱を鎮めて、利尿作用の高い食材を取り入れることが大切です。

 おすすめは「じゅんさい」。体内の余分な熱を冷まし、水分代謝をアップする優れた働きがあります。高い解毒作用で炎症を鎮め、おできや吹き出ものの改善に役立ちます。利尿作用も高いのでむくみ対策にもよく、湿気の多い時期の体調維持のためにもぜひ取り入れたい食材です。

 じゅんさいは淡水の沼に生息する水草で、ゼリー状のヌメリで覆われた新芽は、つるつるぷりぷりとした食感が魅力です。秋田県の特産品でもあり、旬は4月下旬から9月上旬で最盛期は6月です。わさび醤油などをかけたものは、初夏のおつまみとしても親しまれていますが、さまざまな料理で楽しめます。

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