大人気の2型糖尿病の飲み薬が引き起こす性感染症リスク 心血管イベントや死亡率は減少するが…

公開日: 更新日:

 なぜ、SGLT2阻害薬は性感染症のリスクをアップさせるのか?

「そもそもこの薬は腎臓に近い尿細管にあるSGLT2の働きを阻害して尿からの糖質の再吸収を邪魔することで、糖質を尿中に多く流して血糖値を下げる薬です。単に糖質を排出するだけでなく、より多くの糖質を排出しようとして尿量も増えるため、体重が減る効果もあるとされています。さらに大規模なランダム化比較試験により、心血管イベントと死亡率の減少が報告されていて、心臓に不安を抱えたり、肥満に悩む2型糖尿病の患者さんには人気の糖尿病薬です」

 しかし、SGLT2阻害薬は糖を含んだ尿が膀胱や尿路を流れるため、糖を餌にする雑菌が繁殖しやすいことが指摘されている。

「膀胱や尿道は脳、脊髄、末梢神経などの神経系が正常に働くことによって膀胱に尿をためたり、尿意を感じて排出したりします。しかし、糖尿病の人は神経障害を合併することが多い。そのため、体内に尿がとどまる時間が長いとされ、雑菌が繁殖しやすくなって陰部や性器に感染症を起こす可能性があるとされています。とくに女性は尿道が短く、膀胱炎になりやすいとされてきました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育