大人気の2型糖尿病の飲み薬が引き起こす性感染症リスク 心血管イベントや死亡率は減少するが…
では、本当にSGLT2阻害薬を利用している人に膀胱炎は増えているのか? 製造販売承認前の治験では性感染症とともに増やすといわれてきた。しかし、ここにきてこれに否定的な複数の研究が報告されていて、SGLT2阻害薬を服薬している2型糖尿病患者が膀胱炎を発症した場合、すぐに服薬中止するのではなく、別の可能性を検討すべきとの声も専門医の間で上がっているという。
「とはいえ、SGLT2阻害薬が膀胱炎を増やさないとの明確なエビデンスがあるわけではなく、性感染症の増加は新たな研究でも肯定されています。おしっこをした後やお風呂に入ったときは入念に下半身を清潔に保つよう心がけることはもちろん、性感染症に罹患しやすいことは頭の片隅に置いておくべきです」