介護の現場で接する人たち…知っていると役立つ3つの専門職
■作業療法士
人の日常生活に関わる、食事をする、トイレを使う、台所で家事をするなど、日常生活に欠かせない作業のリハビリを担当。簡単な手芸や工作などを通し、機能回復を手助けしてくれる。また、精神面にまで踏み込み、その人らしく自立できるようサポートする役割も担っている。
■言語聴覚士
言語機能や聴覚機能の維持向上を図るための訓練や、検査や援助を行うスペシャリスト。介護分野では口腔の体操や嚥下訓練、認知症による失語症のリハビリなどに力を発揮している。
参考までに、筆者の親が世話になった回復期リハビリテーション病棟では、自宅に戻ることを見据えたリハビリがあり、最初に自宅の写真や見取り図を持ってくるよう求められた。そのうえで玄関や風呂場の段差をどう乗り越えるか、車への乗り降りをどのようにしたら安全かつ確実にできるか。階段の昇降をする際、左右どちらで介助したらいいかなど、家族も一緒に学ぶ機会が何度かあった。これは後にとても役立った。