ケネディ氏が福祉保険省で大量解雇…専門家は「病気が広がる可能性」を指摘
イーロン・マスク氏の政府効率化省は、連邦職員の20万人解雇を目指して連日大なたをふるっていますが、アメリカの医療と公衆衛生を司る福祉保険省でも大量解雇が始まりました。その中には多くの疾病の専門家が含まれ、このままでは防げる病気も防げなくなってしまうという懸念の声が上がっています。
解雇は不要な人員と予算カットが目的とされていますが、どんな理由で誰を解雇しているのかという情報の不透明さが、不安を倍加させています。報道機関の調べによると、1度に数千人単位での解雇が行われていると見られます。
解雇された食品医薬品局の元職員はABCニュースのインタビューに答えて、「人員の削減でこれまでの検査体制を縮小せざるを得ず、食品の安全が確保できなくなる。」と不安を訴えていました。やはり元職員で薬物の過剰摂取の専門家は、この分野は元々人手不足のため、今後は必要な研究が行われなくなることを憂慮していました。元がん研究の専門家はNBCニュースの取材に答え、今後のがん治療の進歩に遅れが出るのではないかとの危惧を口にしていました。