いざという時に役立つ電話番号リストを作り、目立つ場所に掲げる
親の高齢化が進むにつれ心配になるのが突発的な健康問題だ。自宅で急に調子が悪くなったら、しっかり対応できるのか。持病や処方されている薬のことを他人に説明できるのか。離れて暮らしているほど心配のタネはつきない。いざという時に、本人たちだけで対処できる体制を整えてあげるよう心掛けたい。
中でも緊急時の電話番号リストは重要だ。警察(110)や消防(119)はもちろんのこと、犯罪や事故につながるかわからないが、警察に相談したいことがあれば警察相談専用電話(#9110)。救急車を呼ぶかどうか迷った時の救急安心センター(#7119)の番号を目立つ場所に大きく掲示し、「〇〇な時はここに電話」と説明を入れる。
地域の夜間休日診療所や救急体制の整っているかかりつけ大病院があるなら、その電話番号も併記しておくと安心度はさらに高まるだろう。救急体制の整っている大病院の患者であれば、カルテなどをすぐに確認でき、緊急時に的確な指示を受けられる可能性が高いためだ。
高齢者の全般的な困りごとの相談先として、地域を担当する地域包括支援センター。介護認定を受けているならケアマネの携帯電話や、ケアマネが所属する事業所。リハビリに通っているならその施設の電話番号も目立つ場所に掲げておく。