紫外線を利用した「光線療法」は難治性の皮膚病の強い味方
■治療費は3割負担で約1000円
現在、紫外線の光線療法で健康保険適用(3割負担で1000円ほど)となる皮膚の病気は次の通り。
・乾癬
・円形脱毛症
・アトピー性皮膚炎
・白斑
・掌蹠膿疱症(炎症物質で手のひらや足の裏に紅斑や膿疱ができる)
・悪性リンパ腫(白血球の一種のリンパ球ががん化)
・菌状息肉症(皮膚リンパ腫の一種)
・慢性苔癬状粃糠疹(全身に鱗のようなフケを伴うブツブツができる)
・類乾癬(フケのようなものを伴う赤い発疹ができる)
「光線療法だけでも効果が見られるケースもありますが、複数の治療と組み合わせることでより効果が高まります。円形脱毛症では、光線療法とステロイドの局所注射、JAK阻害薬という新しい薬の併用で、これまでの治療法で髪の毛が生えてこなかった人でも大きな改善が見られることがあります。乾癬であれば、20回ほどの照射で7~8割良くなります」