蓮舫氏が公約会見で何度も「本物」強調した狙い 「7つの約束」は女帝2期8年変質への強烈皮肉

公開日: 更新日:

「あなたと次の東京へ」──。20日の東京都知事選(7月7日投開票)の告示を前に、蓮舫参院議員が18日に発表した公約のキャッチフレーズだ。蓮舫氏の会見に先立ち、小池都知事も「もっとよくなる東京大改革3.0」と題した公約を発表。両人とも「新たな東京」を目指す方向性は同じだが、蓮舫氏の公約から浮かぶのは小池を意識した「女帝シフト」だ。

 会見冒頭、蓮舫氏は基本的な問題認識として「失われた30年」の要因に言及。「若者に十分なチャレンジ(挑戦の機会)を与えてこなかったこと」「重要な決定事が密室で決められてきたこと」を挙げ、「この2つの柱(の問題意識)を軸に、『7つの約束』を前に強力に進めていきたい」と意気込んだ。

「7つの約束」は、現役世代の手取り増や教育・福祉現場への支援、多様性の尊重など。あえて7項目に絞ったのは、小池知事が2016年の都知事選で掲げた「7つのゼロ」にカブせたのか。この点について会見後に質問が及ぶと、公約づくりに携わった立憲民主党の山岸一生衆院議員が「否定はしないが、投開票が7月7日とか、いろんな数字も意識している」と苦笑いでかわした。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  2. 2

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  3. 3

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  4. 4

    斎藤元彦氏猛追の兵庫県知事選はデマと憶測が飛び交う異常な選挙戦…「パワハラは捏造」の陰謀論が急拡散

  5. 5

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  1. 6

    兵庫県知事選「頑張れ、斎藤元彦!」続出の異常事態…まさかの再選なら県政はカオス確実

  2. 7

    別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし

  3. 8

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  4. 9

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末

  5. 10

    異様な兵庫県知事選の実態…斎藤元彦氏の疑惑「パワハラは捏造」の臆測が急拡散

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末