いまや庶民はデフォルトに?「ミニマル生活」というワードが使えなくなってきたワケ

公開日: 更新日:

 先日、こんなXのポストがバズっていた。

〈家賃2.8万の家に住んでいる友達「平日なんか家にいる時間のほとんどは寝ているだけ。意識がない状態で過ごすところにお金かけるの意味分からん。家賃100万でも家賃2.8万でも寝る時はただ狭いスペースで意識ないだけ」という謎の思想を持っているの最強で面白い〉

 物件情報サイトSUUMO関東版によると、都内のワンルームの家賃相場は「港区」が10.9万円。3.7万円の「八王子市」に引っ越せば月々7.2万円も節約できる計算に……なんて単純な話ではなさそうだ。

「そもそも都心暮らしは食べるので精いっぱい。引っ越し費用が出せない人もいる。東京近郊の実家に戻る人もいますが、終電に間に合わなかったり、都心に出る交通費もバカになりません。結局キャリアを諦めて、収入減も覚悟で実家近くで仕事を探すなんて話は、よく耳にします」(前出の柏木理佳氏)

 関東在住の30代シングルマザーがこう漏らす。

「行政とかボランティア団体が近所の公民館みたいなところで、低所得者やシングルマザーなど生活困窮者向けに水とか食料を配布してくれたりするんですけど、配ってくれる人が、子供の友達のお母さんだったりするんです。さすがに受け取りづらいです」

 もはや庶民は「ミニマル生活」以下が当たり前になりつつある?

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」