政倫審じゃ裏金事件の実態解明はどだいムリ 自民参院対象者32人→出席3人のドッチラケ
ズルズル結論を引っ張った挙げ句、新たな出席表明はたった1人。予想通りというか、既視感というか。ドッチラケだ。
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡る参院の政治倫理審査会は、14日に開かれることが12日、ようやく決まった。参院では野党が求めた32人全員を審査対象とすることを全会一致で決めていたが、結局、手を挙げたのは世耕弘成前参院幹事長、西田昌司参院議員、橋本聖子元五輪相の安倍派3人だけだった。
世耕氏は安倍派中枢の「5人衆」のひとりで、参院安倍派「清風会」の会長でもある。衆院政倫審に安倍派事務総長経験者らが出たことを考えれば、世耕氏の出席は当然だ。西田氏は既に2月時点で、朝日新聞のアンケートに出席の意向と回答していた。つまり、世耕と西田の両氏は最初から出席をカウントされており、新規は橋本氏しかいなかったということだ。14日は午前に世耕氏、午後に西田氏、橋本氏の順に全面公開で弁明と質疑が行われる。
「橋本さんを加えて3人に絞ったのは、1日限りの開催でひとまず終わらせたいという岸田首相―森山総務会長ラインの意向が働いた結果だろう。橋本さんは不記載の金額が2000万円超と多かった」(官邸事情通)