参院政倫審で世耕弘成氏に特大ブーメラン? 野党時代に「政治とカネ」厳格対応を訴えた過去

公開日: 更新日:

 “志ある議員”はたった3人だった。

 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、14日に行われる参院政治倫理審査会(政倫審)。立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主の野党4党の申し立てを受け、参院政倫審は8日、全会一致で32人の審査を議決したものの、弁明を申し出たのは世耕弘成前参院幹事長(61)、橋本聖子元五輪相(59)、西田昌司元政調会長代理(65)だけ。

 自民党の梶山弘志幹事長代行(68)は、「政倫審は党の幹部が強制的に、党の意向として出てくれという話ではない」と言い、出席についてはあくまでも「議員個人の判断」だと強調。党内からは「衆院政倫審とのバランス」といった声も出ているというが、32人全員が出席すれば衆院政倫審と同様、弁明者の発言内容が食い違う可能性が出てくるため、自民党としては少人数で乗り切りたいのだろう。

 とりわけ安倍派の参院議員は改選期にキックバックされた裏金が使われていた疑いも浮上。公職選挙法に触れる問題でもあり、神経をとがらせているようだ。

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