安倍派裏金公判で被告の会計責任者がにおわせ…還流再開めぐる「細田・安倍・下村の動き」とリンクする森元首相
森元首相は知っている
「22年7月末、ある幹部から〈ある議員が還付してほしいと言っている〉という話があった。塩谷さんに相談して、幹部を集めていただきたいとお願いし、下村さん、西村さん、世耕さん、塩谷さんが集まって話し合いが持たれ、議論があったが、方向性として還付はしようということになった」
「ある幹部」の具体名は語られなかったが、下村氏が松本被告に還流再開を繰り返し要求したと報じられている。それで気になるのが、月刊誌「文藝春秋」(6月号)に掲載された元会長の森元首相のインタビューだ。森元首相の意向で還流復活に至ったと吹聴されたとして下村氏に激怒。こうわめいていた。
〈下村君一人だけが、私がそこ(注:還流復活に至った会合)に関係しているかのように言っているわけです。あの会合に参加している他の誰も、私が関与したなんて言っていません〉
〈やめろと言っていた話をひっくり返したのも森だ、と。名前は言えませんが、検察サイドの人からそう聞きました〉
そんなことまで把握しているのに還流は不案内では筋が通らない。森元首相の証人喚問が必要だ。