横審からも苦言 大関・稀勢の里が稽古総見でさらした醜態

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 まるで相手にならなかった。

 綱取りに挑む大関稀勢の里(30)が、2日の稽古総見で横綱日馬富士(32)に蹴散らされた。

 稀勢の里は12番取って、2勝10敗。日馬富士には8戦全敗だ。これには横綱審議委員会の守屋委員長も、「稀勢の里はあまり期待できない。稽古で勝てないのなら、本番でも勝てない」と苦言を呈した。

 もちろん稽古と本場所は別物。かつての高見盛(現振分親方)のように、「稽古では弱いけど、本場所で強い」という力士もいる。

 ある親方は「いや、本場所も期待できませんよ」と、こう続ける。

「稀勢の里は、稽古の相撲がそのまま本場所に出るタイプ。手の内を隠す? そんな器用な力士じゃありませんよ。確かに先場所負傷した右足首の影響はあるだろうけど、今日はあまりにひどすぎた。踏み込めない、腰高、策もないと、一つも良いところがなかった。稀勢の里があまりに不甲斐ないものだから、日馬富士も明らかにイライラしていましたね」


 日頃は温厚な日馬富士も、我慢の限界だったのだろう。しまいにはダメ押しを見舞うなど、怒りのあまり顔を真っ赤にさせていた。

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