医師は完治明言も 初白星の稀勢の里に「相撲勘鈍い」の声

公開日: 更新日:

■「今場所の見通しが暗くなった」

 しかし、解説者の舞の海は「初日の相撲を見る限り、ケガが治ってアレでは悪い時の稀勢の里に戻ったのでは……」と、懸念。冒頭の中澤氏も「今日は相手の調子に合わせて相撲を取っただけです」と、こう続ける。

「要した時間は16秒ほどでしょうか。左が使えるのなら、仕留めるのにそう時間がかかる相手ではない。仮に完治が本当でも、相撲勘が鈍っているのは間違いないでしょう。そもそも、どこまで真剣に稽古を積んできたのか、私は疑問です。4横綱の土俵入りを見る限り、体に張りがなく、だぶついているのは稀勢の里だけですからね。スポーツ紙は『高安と何番取った』などと書いていましたが、高安だって賢い力士です。稽古で兄弟子の自信を粉砕するような相撲なんて取りませんよ。昨日今日の相撲内容では、『もう大丈夫だ』と言えるものは何もない。むしろ余計に見通しが暗くなった」

 支度部屋では、「ああいう展開でも、しっかりやれた」と満足げに振り返った稀勢の里。裏を返せば、左を使えない以上はひたすら耐えて相手の隙を突くしかない。ただでさえ、受けに回るとモロい横綱だ。この日は突き押し一辺倒の若い相手に恵まれたに過ぎない。

 左腕のケガが完治したというなら、むしろ不安が募る相撲内容。「7月場所出場は間違いだった」と言われる展開にならなければいいが。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  2. 2

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  3. 3

    キンプリが「ディズニー公認の王子様」に大抜擢…分裂後も好調の理由は“完璧なシロ”だから 

  4. 4

    低迷する「べらぼう」は大河歴代ワースト圏内…日曜劇場「キャスター」失速でも数字が伸びないワケ

  5. 5

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  1. 6

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  2. 7

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  3. 8

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  4. 9

    西内まりや巨額金銭トラブル 借金の中身と“返済ウルトラC”

  5. 10

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か